今回は副業として派遣をやる場合に疑問に思う「週に2日でも平気?」や「本業が休みの日に仕事やっていいの?」などさまざまな疑問を取り上げたいと思います。
結果から言ってしまうと、時間と元気があれば本業の他に副業として派遣で仕事をすることは可能です。もちろん派遣を本業とするのも良しです。
私も派遣会社に所属して仕事をしていたことがあったので、実体験から皆様にお伝えすることができると思います。派遣には注意すべきポイントがあるので、メリットとデメリットを踏まえた記事になっています。同時におすすめの派遣会社も紹介させていただきます。
派遣を副業にできるのか
派遣を副業とする場合、いくつか注意しなければならないポイントがあります。ここでは3つのポイントをお話しますが、1番大事なのが法律の問題です。
日雇い派遣による制限
派遣は基本的に長期間安定して勤務することができません。案件が終われば契約は終わってしまいます。
そのため、2012年(平成24年)に労働者派遣法(労働者派遣事業の適正な運営の確保及び派遣労働者の保護等に関する法律)が改正され日雇い派遣が原則禁止とされました。
ここでの原則禁止は「30日以内の労働者派遣」になり、31日以上で月20時間以上の契約であれば日雇い派遣にあたりません。しかし例外が存在するため、下の条件のすべてに当てはまれば日雇い派遣ができるようになります。
60歳以上である
本人が満60歳以上であることが条件になります。
年収500万円以上で副業として従事する者
本人の年収が500万円以上あり、派遣を副業として行う場合に当てはまります。
世帯年収500万円以上の主たる生計者以外の者
世帯の年収が500万円以上あり、主たる生計者(一番稼いでる人)以外の人が当てはまります。
雇用保険の適用を受けない「昼間学生」
いわゆる昼間の学校に通う「昼間学生」ならば条件に当てはまります。昼間学生とは通信課程・夜間学校などに通っている人はアルバイトであっても社会保険の加入になり得ますのであくまで「昼間学生」であることに注意しましょう。
アルバイトやパート、日雇いの紹介なら事業主と直接雇用契約を結ぶため、1日から仕事することが可能です。
時間を確保できるか
本業をやりつつ、実際に副業として派遣ができる時間があるのか、これはしっかりとスケジュールを立てて考えましょう。働き詰めだとメンタルの部分でも参ってしまいますので、無理せず可能な範囲でシフトを組みましょう。
体力が持つか
上の項目と似ていますが、本業を週4日、派遣を週3日のように1週間フルに仕事をしてしまうと過労となってしまいますので、しっかりと自分で月に数回休日を設定しておきましょう。
ちなみにこのような働き方をとっても労基法では違反となりませんが、過労には本当に注意しましょう。
派遣のメリットとデメリット
派遣はデメリットが多いイメージがある人もいるかと思います。ここではメリットとデメリットを見ていきます。意外とメリットは多いですよ。
派遣のメリット
派遣のメリットとして5つのポイントを紹介します。
給与単価が高い
パートだと地域の最低時給~時給1,200円ほどが多いと思います。しかし派遣だと時給1,200円~1,700円といった感じで通常の事務仕事でも高いです。
都市部などでは時給2,000円を超える案件も多数見かけますね。また、責任が付与される「SV」になることで時給が上がるので経験を積むと社員並みの給与が狙えます。
交通費が出る派遣会社もある
派遣や紹介は交通費が出ないことがありますが、最近では交通費が出るところもあります。同じ案件を複数の派遣会社で扱っていることが多いため、派遣会社すべてで時給が同じとは限りません。
そのためこれから始める人は時給と交通費のバランスを見て申し込む派遣会社を決めましょう。
良い派遣先や担当者に当たるとストレスフリー
社風が良い派遣先やいい担当者の案件だと働きやすいため、ストレスフリーで仕事をすることができます。あとは日によって仕事量にばらつきがある案件だと、仕事量が少ない時は作業できるものがなくなる場合があります。
そんな日は6時間ぼーっとしてるだけで時給が発生したこともありました。
合わなければ派遣先を変えられる
自分に合わなかったり、担当者と合わないなど続けられないと思った場合には、派遣会社に言うことで違う派遣先を用意してくれることがあります。
正社員に比べ気楽に仕事ができる
正社員を経験した方はわかると思いますが、売上、利益、管理……重要なことからくだらないことまで、嫌になるくらい責任がついてきます。
棚卸しで利益が出なければ未達報告、成功したら成功事例(実際は提出義務だから無理やり書く)など、こんな無駄な仕事とかもなくなればいいのにって思ってました。
でも派遣ってそれがほぼ無くなるんですから、心に余裕がでてきます。派遣は「指示を受けたことに対して責任を持ってやればいい」のです。
しかも、休みの日に仕事の電話とかも来ません!社畜時代を経験した私としては最高の環境です。
派遣のデメリット
そんないいことが多い派遣にもやはりデメリットがあります。安定に関する項目が多いですね。
案件が終わると契約が終わってしまう
見出しの通り案件が終わると契約終了になります。もちろん派遣先で気に入られたりすると、違う案件で延長して欲しいと言われて延長できる場合もありますが安定はしません。
ブラックな派遣先や担当者に当たるとストレスフル
メリットにあった、いい派遣先や担当者があるようにその逆もあるわけです。イヤミったらしい人とかキレやすい人などは存在します。ちなみに私はそういう人には会ったことはないです。
賞与や安定がない
退職になっても賞与が出ないため、安定がないことも挙げられます。しかし、時給に賞与や交通費を含む派遣会社もあるので、時給は期待できることが多いです。
キャリアが形成できない
派遣は正社員ではないですから、キャリア形成がしづらいです。しかし個人事業や事業の法人化を考えている人も派遣には多く、自分が会社をつくって社長や代表になることを考えている人もいます。
3年を超えて同じ派遣先で勤務できない
同じ派遣先では3年を超えて勤務することができないので、同じ派遣先で働くことができるのは最大3年間になります。しかし、同じ派遣先で違う部署での派遣であれば勤務することが可能になる場合があるそうです。
おすすめの派遣会社
キャリアリンク
派遣会社大手のキャリアリンク。官公庁の事務案件も多く、事務仕事をした方におすすめ!ベテランが多いイメージが私の中ではありますが、交通費が出るのもポイント高いです。
マイナビスタッフ
こちらも大手の派遣会社ですね。「マイナビ」の派遣に特化したサービスの「マイナビスタッフ」です。大手の優良企業の事務職やクリエイティブ職など、また、高時給・短期・紹介予定派遣などを主に取り扱っています。
フルキャスト
日雇いバイトならフルキャストもおすすめです。
スポットの仕事では、紹介と言う形で雇用主と1日単位で直接契約を結びます。毎日違う紹介先にしても良し、同じ紹介先に申し込んでも良しです。
倉庫内作業や工場系の仕事が多いです。即給というシステムがあるので、勤務した翌々日に勤務した分の給料を振込で受け取ることができます。手渡しの紹介先もあるので案件ごとに確認しましょう。
勤務日の前日でも申込みが間に合う紹介先もあるので、自分のスケジュールに合わせやすい会社です。
プチジョブ
こちらの「プチジョブ」もフルキャストのように日払いのアルバイトが簡単にできる会社です。面接なしで仕事を決めることができるので「面接が苦手…」という方や、面接に時間を使いたくない人にもおすすめです。
さらに1日だけの勤務でも可能なので、「今週の金曜日予定があいてるんだけど…」というときや「週末の推しイベントのための軍資金を稼ぎたいな…」など、本業以外の空いた時間で必要なお金を稼ぐことができます。
登録はこちらから簡単にできるので、登録して単発アルバイトをはじめましょう。
コールシェア
派遣ではありませんが、こちらは在宅でコール業務ができる会社になります。まずはコール業務から説明します。コール業務には基本的に受電と架電業務があります。
顧客との電話業務を台本などを読んで電話をする会社が多いです。返答例をまとめた台本もあるので、未経験でも取り組むことができます。人対人なので、台本に書かれていないパターンもあるかと思いますが、経験を積むことで自然と「会話」をすることができるようになります。
架電や受電が終わった後に、パソコンで履歴を残すのも重要な仕事です。今の時代、会話内容は文字起こしされるシステムなので落ち着いてコール業務をしていきましょう。
コール業務は何と言っても高単価ということです。派遣会社でもコールのお仕事は通常よりも高く設定されているのでおすすめです。
コールシェアは以下の特徴があります。
受け入れ体制がしっかりしているので、未経験でも安心して取り組むことができます。初めてのことは不安があると思いますが、コール業務の最初の一歩踏み出すのもいいかもしれません。自分のスキルにもなります。
実際の現場はどうなのか
ここでは私の体験談を書いておきます。会社をやめたすぐ後に自営業の合間に派遣をしようと思い、派遣をしたことがあるのですが、そのときに行った場所がとてもよい環境でした。
フレンドリーな職場だった
最初こそ会話もなく機械のように作業をしていましたが、だんだんと飲みに行くような仲に。案件終了時には全員で料亭で食事に行くくらいみんな仲が良かったです。
担当者がフレンドリーで快適
担当責任者もかなりフレンドリーで快適でした。
案件ごとに必ず詳しくレクチャーしてくれる
初めて入る案件の場合は必ずレクチャーしてくれました。これって結構大事。わからないことが多いと手上げをして聞かないといけないので、そうなるとコミュ障の私にはキツイです。
手上げし易い環境
これも相当重要で、わからないことや確認しないといけないことは手上げをしてSVや管理者にエスカレーションする必要があります。私が行った場所はどこも雰囲気が良かったため、手上げがし易い環境でした。
派遣以外の副業
派遣以外の副業として、いろいろありますが、派遣の傍ら自営業として「ココナラ」で、歌ってみた動画のMIXの仕事を受けていた人もいました。ココナラなら自分のスキルを最大限に活用してサービスを展開することができるのでおすすめです。
クラウディアというプラットフォームもあります。
まとめ
副業で派遣をする場合、このようなポイントを気をつけてやっていくといいと思います。フルキャストやシェアフルやタイミーなどなら日雇いバイトができるので、自分のスケジュールに合わせて副業をすることができます。
時給面でも狙いたい場合は本業3~4日、派遣は31日以上の契約で週3日のように派遣を3日以上(週20時間以上)に設定することで日雇い派遣の問題もクリアできます。何にしても行き過ぎた無理は絶対してはだめです。体が壊れたらそこで試合終了です。
それでは良い副業ライフを。