ライフスタイル

【備蓄米随意契約】61社続々参入!「どこで買えるの?」「5kg2000円台の備蓄米を製品化するとコメ何袋?」私達が購入することはできる?【15万トン】

※当サイトは記事に広告を含みます。
【備蓄米随意契約】61社続々参入!各社が用意できる2000円台の備蓄米は5kgのコメ何袋作れる?「1日どのくらい売ったら全部なくなるの?」私達が購入することができる?【15万トン】

先日備蓄米の随意契約が発表され、申し込む企業が続々と発表されています。前出の33社の企業について、申し込んだとされる玄米の数量から、5kgの精米したコメを何袋製作できるのか、1店舗どのくらい割り当てられるのかを計算し、予想と立ててみました。

今回の随意契約は、通常の備蓄米の流通とは異なる、緊急性の高い対応であるのが特徴ですよね。このような状況下で、どの企業が、どのくらいの規模で備蓄米の流通を担うことになったのか、その全貌が徐々に明らかになってきました。

すでに令和4年産20万トンの上限枠が埋まったようで申込みは一時停止になっています。二回目となる令和7年5月30日受付開始分の随意契約による政府備蓄米の概要はすでに発表されています。

現状では以下の小売店で購入出来るように準備しているようです。詳細が分からないものは除外しています。

オーケー、タイヨー、マルアイ、カインズ、ドン・キホーテ、アイリスオーヤマ、楽天、ベルク、サンドラッグ、ミスターマックス、ロピア、CGC、イオン全店舗(GMSだけ?)、ヤオコー、イトーヨーカ堂、コープこうべ、ゲンキー、富士薬品(セイムス?)、ベイシア、関西スーパーマーケット、アスクル、アマゾン他合計61社が名を連ねています。

すでに受付をしている企業もあります。各企業早急に精米・製品化を進めて出荷を目標に動いていますね。しかし、国民の期待値が高すぎるため、オンラインではアクセスできなかったり、即時完売など、無惨な状況がつづいています。

スーパーなどの店舗販売でも同様で、品薄感を和らげるために一部店舗での販売をするも、即時完売になっており、備蓄米は残念ながら、一部の国民にしか届かなそうです。

私もアイリスプラザや楽天などで購入しようとしましたが、アイリスは50分待ってもアクセスできず、楽天に関しては即時完売。こんな状態だと手に入れるの難しいぞ、と。

以下の表では、今回開示された随意契約情報に基づき、各企業の申入れ数量、玄米からの歩留まりを90%としたときに製品化できる5kgコメの袋数、そして店舗あたりの割当数量の予測などをまとめました。あくまで予測です。各企業からはそれぞれ申し込み制限など設定されていますのでご了承ください。

以下の表を参考に見ていきましょう。

随意契約(暫定)の申し込み企業はこちらから見れます。
申請企業PDF:https://www.maff.go.jp/j/seisan/syoryu/bichiku_zuikei/attach/pdf/zuikei-20.pdf
随意契約概要:https://www.maff.go.jp/j/seisan/syoryu/bichiku_zuikei/zuikei.html

備蓄米随意契約企業一覧(暫定)

業者名申入れ数量製品化できる5Kgコメの袋数店舗数1店舗あたりの割当数量 (袋)1日あたり販売数量 (30日) (袋)1日あたり販売数量 (60日) (袋)1日あたり販売数量 (90日) (袋)
オーケー(株)10,500トン189万16011813394197131
(株)タイヨー48トン86409393321
(株)三和300トン5.4万7869223128
(株)マルアイ2,600トン46.8万68688222911576
(株)カインズ5,000トン90万23438461286443
アイリスアグリ
イノベーション(株)
10,000トン180万1-6万3万2万
宮城商事(株)10トン180011800603020
(株)ゼンショー
ホールディングス
1,200トン21.6万9,93622100
(株)諸長6,000トン108万1-3.6万1.8万1.2万
(株)JMホールディ
ングス
6,000トン108万6716119537269179
(株)ベルク1,200トン21.6万1421521512517
(株)パン・パシフィック
・インターナショナル
ホールディングス
15,000トン270万64142121407047
(株)サンドラッグ12,866トン231.6万1,5421502502517
楽天グループ(株)10,000トン180万1-6万3万2万
合同会社斉鑫20トン3600136001206040
(株)東穀20トン3600136001206040
(株)ミスターマックス5,000トン90万5715789526263175
(株)酒商増田屋60トン1.08万61800603020
(株)シジシージャパン5,000トン90万3,500257943
アクシアル
リテイリング(株)
195トン3.51万131268943
(株)OICグループ10,000トン180万10916514550275183
イオン商品調達20,000トン360万1万3601264
イオン商品調達
(GMSのみ)
--500720024012080
(株)松原米穀100トン1.8万11.8万600300200
(株)ヤオコー9,944トン178.9万1959174306153102
大黒天物産(株)1,000トン18万21683328149
(株)イトーヨーカ堂5,000トン90万19745691527651
(株)丸久1,000トン18万981837613120
(株)万代8,000トン144万169852128414295
生活協同組合
コープこうべ
210トン3.78万139272953
ゲンキー(株)6,000トン108万4332494834228
(株)富士薬品1,800トン32.4万1,273255943
(株)ベイシア1,000トン18万1351333442215
(株)関西フード
マーケット
2,000トン36万6357141909563
(株)バローホー
ルディングス
450トン8.1万1,45756211
(株)ヨークベニマル1,500トン27万2501080361812
コストコホール
セールジャパン(株)
680トン12.24万3733081105537
(株)クスリの
アオキ
500トン9万95394321
(株)タイヨー
(追加分)
1,500トン27万932903974832
佐竹食品(株)1,000トン18万1611250375188125
(株)ライフコーポ
レーション
2,500トン45万3181415472416
(株)百萬粒1,000トン18万118万600030002000
アスクル(株)10,000トン180万1-6万3万2万
(株)サンエー2,300トン41.4万7158311949765
日本生活協同組合
連合会
1,520トン27.36万9212971053
(株)サンディ2,500トン45万2421860623121
コープデリ生活協
同組合連合会
4,000トン72万1-2.4万1.2万8000
(株)平和堂1,000トン18万1651091361812
(株)コスモス薬品20,000トン360万1,6002250753825
タカラ米穀(株)150トン2.7万12.7万900450300
(株)クリエイトエス
・ディー
100トン1.8万77723100
(株)マミーマート2,500トン45万7659211979966
アマゾンジャパン
合同会社
2,025トン36.45万1-1.215万60754050
(株)オークワ500トン9万15558119106
生活協同組合
コープさっぽろ
1,500トン27万1002700904530
(株)藤井商店180トン3.24万13.24万1080540360
有限会社木下商店36トン64801648021610872
(株)イズミ1,200トン21.6万1901137381913
(株)エイヴイ1,000トン18万1313846462231154
(株)アークス150トン2.7万37772211
(株)PLANT80トン1.44万2557619106
(株)サンベルクス500トン9万481875633121
(株)JAライフ富山12トン216021080361812
(株)ドラッグストア
モリ
620トン11.16万413270953

「緊急」随意契約の備蓄米流通申し込みの企業詳細

今回の異例の随意契約によって、各企業がどのような形で備蓄米の流通に貢献するのか、その可能性を深掘りしてみましょう。

なお、各社から具体的な販売方法は言及されていません。そのため、グループ全体での販売か否か、不明な点があるため、店舗数は実際の店舗数をもとに、予測される販売ルートを店舗数としました。店舗数が不明な企業については、店舗数を1として、計算をしています。

契約した備蓄米を全店舗で扱うかどうかは企業によって異なり、現時点では不明です。楽天グループは楽天24・楽天グルメ館・楽天マートの3チャネルで販売が開始されましたが、楽天24・楽天グルメ館についてはすでに完売しています。

最新情報など取り込め切れない場面や、各社の製品化状況、申込み制限などとは実際の状況とは異なりますので、これらの数値はあくまで予測や規模感を知るためのツールとしてご理解ください。予測以外の部分については正確な情報を心がけていますが、ご了承ください。

オーケー株式会社

オーケーは10,500トンもの備蓄米申し込んでおり、ある程度安定して供給するのではないか?と予測しています。

これは製品化すると189万袋もの5kg米に相当します。160店舗という多店舗展開をしているオーケーでは、1店舗あたり約11,812袋の割り当てとなる計算です。

日々の販売量に換算しても、30日間で1日あたり約393袋、90日間で約131袋を販売できることを示しており、安定供給への貢献が期待されます。

オーケー株式会社 備蓄米販売について
https://ok-corporation.jp/news/entry-2598.html

株式会社タイヨー

タイヨーは最初の申入れで48トンの備蓄米(製品化して8,640袋)を申入れ、さらに、追加で1,500トン(製品化して27万袋)を申入れたことにより、合計で1,548トン(製品化して27.864万袋)を申入れました。これを93店舗で供給すると筆者は予測しています。

この合計数量を93店舗で供給すると仮定すると、1店舗あたり約2,996袋と試算され、地域密着型のスーパーとして、緊急時の食料供給に貢献できる可能性を秘めていると言えるでしょう。比較的コンパクトな規模ながらも、地域住民の生活を支える重要な役割を担うかもしれません。

備蓄米の販売に関するご案内
https://www.super-taiyo.com/info/86180

株式会社三和

三和は300トンの備蓄米(製品化して54,000袋)を申し込んでおり、小売の78店舗で供給するのではないか?と予測しています。

店舗あたり約692袋と割り当てられると予測され、こちらも地域に根ざしたスーパーとして、近隣住民の食料確保に貢献できる可能性があります。

日常の買い物で利用する店舗が、まさかの時に頼れる存在になるかもしれません。

株式会社マルアイ

マルアイは2,600トンの備蓄米(製品化して468,000袋)申し込んでおり、小売の68店舗で供給するのではないか?と予測しています。

1店舗あたり約6,882袋という数字は、大規模店舗が多いマルアイの強みを活かし、災害時にもまとまった量の米を迅速に提供できる体制が期待されます。

備蓄米随意契約に関して
https://www.maruai-super.co.jp/news

株式会社カインズ

ホームセンター大手のカインズは5,000トンの備蓄米(製品化して90万袋)を申し込んでおり、小売の256店舗で供給するのではないか?と予測しています。

1店舗あたり約3,515袋と試算され、DIY用品やガーデニング用品だけでなく、食料供給の面でも地域住民の生活を支える新たな役割を担う可能性を秘めていると言えるでしょう。

普段の買い物ついでに備蓄米を購入できる環境は、非常に心強いと考えられます。

アイリスアグリイノベーション株式会社

アイリスアグリイノベーションは10,000トンもの備蓄米(製品化して180万袋)を申し込んでおり、同社が精米事業を手掛けており、自社グループやネット通販、精米機とのセット販売など、多角的なチャネルでの流通を想定しているのでは?と予想しています。

180万袋という圧倒的な数字は、備蓄米の供給において、まさに「裏方」として極めて重要な役割を果たす可能性を示唆しています。

現在アイリスオーヤマ公式通販サイトアイリスプラザのWebサイトで販売が行われています。毎日完売後に次の販売予定日がサイトに記載されます。5kg2160円(税込み)+400円、10kgは4320円(税込)送料無料で、無事にアクセス、決済ができれば購入可能です。

なお、販売サイトは初回と2回目は販売開始前の時刻からアクセスが集中し、全くアクセスできない状態が続きました。それを受けてアイリスプラザでは6月2日13時予約開始分から抽選販売を導入しています。また、会員登録が必須となりましたので前もって会員登録をしておくとよいと思います。詳しくは以下のリンクよりご確認ください。

アイリスプラザ
備蓄米販売ページ

宮城商事株式会社

宮城商事は10トンの備蓄米(製品化して1,800袋)を申し込んでおり、Webサイトでの小売販売にて供給するのではないか?と予測しています。

規模は比較的小さいものの、特定の販路やニーズに対応する形で備蓄米の流通に貢献できる可能性を秘めているでしょう。

Webサイトを見ると通販も手掛けているため、必要な場所にピンポイントで届けられると思われます。

宮城商事株式会社
https://miyagi-shoji.com

株式会社ゼンショーホールディングス

外食産業大手のゼンショーホールディングスは1,200トンの備蓄米(製品化して216,000袋)を申し込んでおり、ユナイテッドベジーズを除く小売事業の54店舗で受け持ち、供給するのではないか?と筆者は予測しています。(あくまで予想です!)

同グループの株式会社ゼンショーライスが精米を担うと予想されますが、今回は主に小売店舗を通じて流通すると考えられます。

1店舗あたり約4,000袋と試算され、食料品を扱う店舗を通じて、消費者に備蓄米が届けられる可能性があるでしょう。

株式会社諸長

諸長は6,000トンの備蓄米(製品化して1,080,000袋)を申し込んでおり、1,080,000袋という規模は、全国の小売店や飲食店への大規模な供給網や能力を持っているのではないかと予測しています。

株式会社JMホールディングス

JMホールディングスは6,000トンの備蓄米(製品化して1,080,000袋)を申し込んでおり、ジャパンミートをはじめ、柳田商店(米穀小売業)を含め95店舗で供給するのではないか?と予測しています。この場合、1店舗あたり約11,368袋という大きな割り当てとなります。

ジャパンミートなどの大容量販売を得意とする同社の特徴を反映していると考えられ、いざという時には同社の店舗が地域の食料確保の大きな柱となる可能性を秘めているではないでしょうか。

株式会社ベルク

筆者がよく利用しているベルクは1,200トンの備蓄米(製品化して216,000袋)を申し込んでおり、142店舗で取り扱うのでは、と予測しています。1店舗あたり1,521袋と割り当てられる見込みで、地域に根差したスーパーとして、緊急時の食料供給に貢献できる存在ですね。

安定した供給で、住民の不安を和らげる役割が期待されます。

株式会社ベルク 備蓄米随意契約についてのQ&A
https://www.belc.jp/news/20250528

株式会社パン・パシフィック・インターナショナルホールディングス

ドン・キホーテなどを展開するパン・パシフィック・インターナショナルホールディングスは、15,000トンもの備蓄米(製品化して2,700,000袋)を申し込んでおり、それぞれ641店舗で取り扱うのでは、と予測しています。

1店舗あたり4,212袋という大きな割り当ては、この広範な店舗網と大量販売のノウハウが、非常時に強力な食料供給源となる可能性を示しています。深夜まで営業している店舗も多いため、緊急時にアクセスしやすいという利点もあるかもしれません。

株式会社サンドラッグ

ドラッグストアのサンドラッグは、12,866トンもの備蓄米(製品化して2,315,880袋)を1,542店舗で取り扱うのでは、と予測しています。1店舗あたり1,501袋と割り当てられる計算になります。食料供給においても重要な存在となるのではないでしょうか。

日常的に利用するドラッグストアで備蓄米が手に入ることは、多くの消費者にとって安心材料となる可能性があります。

楽天グループ株式会社

EC事業の巨人である楽天グループは、10,000トンもの備蓄米(製品化して1,800,000袋)を申し込んでおり、EC事業で供給するのではないか?と予測していました。

5月29日より楽天グループは、精米した5kgのコメを楽天24・楽天グルメ館・楽天マートの3チャネルで販売を開始しましたが、楽天24・楽天グルメ館についてはすでに完売しているようです。

楽天24の生活応援米について販売期間を見ると、「2025/06/01 18:00 ~ 2025/08/31 23:59」となっており、長期間の販売を見越していることがわかります。1日あたりの注文制限をかけているのか、不明ですが、ここまで引き伸ばす予定なのかもしれませんね。

この販売期間だと3ヶ月なので90日で消化と考えると、一日あたり2万袋が上限となります。しかし、これは180万袋全てを楽天24で販売したときの数値なので、他の2チャネルでも流通させるとすると、楽天24での割当量はもっと少ないと予想できます。

3チャネル合計で1日2万袋として計算をして、週単位やもう少し大きな期間で制限をかけている、と考えるのが自然な流れではないでしょうか。もっとも、納期は2週間以上となっていますし、商品発送に向けての精米が計画通りに間に合っていないのでしょうか、ちゃんと製造できているかも疑問です。とりあえず、復活するのを見守りましょう。

なお、6月1日18:00~販売分ですが、私も購入しようとスタンバイしていましたが、楽天の「買い物かご」に入れ、開始20秒ほとで決済ボタンを押したところ、すでに売り切れていました

おそらく、購入できなかった人の「買い物かご」には、データが残っているので、その人達は数秒で決済できたと考えられます。ということは、売り切れで購入できなくても、「買い物かご」にさえ残っていれば、次回販売時にはアドバンテージとなり購入しやすくなります。私も決済できなかった備蓄米がカートに残っていたので、次の販売日に、開始直後3秒ほどで決済することができました。

初めて楽天24を使う人は400円クーポンが使え、さらにポイントが176ポイントほどついたので実質3,700円で備蓄米10kg購入することができました。

楽天生活応援米
販売ページ

合同会社斉鑫

合同会社斉鑫は、20トンの備蓄米(製品化して3,600袋)を申し込んでいます。規模は小さいものの、数量から推察するに地域の特定のニーズに応える形で、備蓄米の流通に貢献できる可能性があるのではと思います。

ただし、懸念点としては会社情報をリサーチしても住所などのみで、事業内容等全くわからないため、SNSでは「転売ヤーか?」との声もありますが、随意契約に申し込める資格として以下の2点が今回提示されていたため、年間1万トン以上の米を扱っている業者であることはわかります

随意契約による政府備蓄米の売渡しについて

<対象者>
大手小売業者
※1 年間10,000トン以上の取扱数量(見込み含む)
※2 POSデータの情報提供の協力

株式会社東穀

東穀は20トンの備蓄米(製品化して3,600袋)を申し込んでおり、特定の小売ルートで供給するのではないか?と予測しています。こちらも比較的小規模ながら、専門の流通網を通じて、必要な場所へ備蓄米を届ける役割を担う可能性があります。

株式会社ミスターマックス

ミスターマックスは5,000トンの備蓄米(製品化して900,000袋)を申し込んでおり、57店舗で供給するのではないか?と予測しています。

1店舗あたり15,789袋という大きな割り当ては、同社の広範な店舗面積と品揃えの豊富さを活かし、災害時にも大量の備蓄米を消費者に提供できる体制が期待されます。

政府備蓄米の随意契約での調達による販売について
https://www.mrmax.co.jp/info/20250527_news/

株式会社酒商増田屋

酒商増田屋は60トンの備蓄米(製品化して10,800袋)を申し込んでおり、6店舗で供給するのではないか?と予測しています。1店舗あたり1,800袋と割り当てられると予想しています。酒類販売店でありながらも、地域住民の食料確保に貢献する新たな役割を担う可能性を秘めているでしょう。

株式会社シージシージャパン (CGC JAPAN)

スーパーマーケットの協業組織であるシージシージャパンは、5,000トンの備蓄米(製品化して900,000袋)を申し込んでおり、提携する約3,500店舗を通じて供給するのではないか?と予測しています。

1店舗あたり257袋という数字は、個々の店舗の割り当ては小さいものの、そのネットワークの広さから、全国津々浦々の地域に備蓄米を届ける「連携力」が非常に強力であることを示しています。

アクシアルリテイリング株式会社

アクシアルリテイリングは195トンの備蓄米(製品化して3.51万袋)を申入れ、グループ全体で129店舗のスーパーマーケットを展開している(フレッセイ含む)ため、小売として流通する可能性があると筆者は予測しています。

1店舗あたり約272袋と試算され、地域に密着したスーパーとして、緊急時の食料供給に貢献できるでしょう。

株式会社OICグループ

ロピアなどを展開するOICグループは10,000トンの備蓄米(製品化して180万袋)を申入れ、約90店舗で供給すると筆者は予測しています。

1店舗あたり2万袋という非常に大きな割り当ては、同社の特徴である大容量販売と急速な店舗拡大が、緊急時における食料供給に大きな役割を果たす可能性を示唆しています。

備蓄米についてのお知らせ
https://oicgroup.co.jp/

イオン商品調達株式会社

イオン商品調達は20,000トンもの備蓄米(製品化して360万袋)を申入れました。イオンは6月2日に東京・千葉・愛知・大阪 4店舗で先行販売開始しましたが、1時間ほどで完売してしまいました。

初日はイオンスタイル品川シーサイドでは6200袋用意されたということで、以下の数値をみると分かるように、初回は非常に狭く大量に振り分けていることがわかります。今後1万店舗で販売できるように進めるとのことですが、計算上手に入れるのが困難だと予想されます。

  • イオン10,000店舗で販売の場合
    • 約1万店舗で販売する見込みとの発表があったので計算すると、1店舗あたり360袋30日あたり12袋と非常に壊滅的な数値となっています。
    • イオンスタイル品川シーサイドのような数量を、イオン関連すべての店舗で確保するのは不可能であり、正直なところ、この店舗数で2万トンでは少なすぎるという印象を受けます。
  • イオンGMS事業のみ(500店舗)の場合
    • もしイオンのGMS事業のみ全店(約500店舗)で販売していたとしたら、1店舗あたり約7,200袋という計算になります。
    • イオンの小売業の位置づけから見ると少ない数量という見方もできます。

イオン:政府備蓄米を随意契約で調達、約2万トン販売開始へ
https://www.aeon.info/news/release_95869/

株式会社松原米穀

北海道に本社を置く松原米穀は100トンの備蓄米(製品化して1.8万袋)を申入れ、小売販売すると筆者は予測しています。

届き次第販売をする用意をしているそうです。

株式会社ヤオコー

筆者もよく利用するヤオコーは、9,944トンの備蓄米(製品化して178.9万袋)を申入れ、195店舗で供給すると筆者は予測しています。

1店舗あたり約9,174袋と試算されます。イオンよりも1店舗あたりの取扱量は増えそうですね。

販売方法については、ヤオコー店頭で販売(※物流状況等により、一部店舗から順次販売となる可能性があります。)、販売時期については6月上旬で準備中と記載があります。

大黒天物産株式会社

ディスカウントストア「ラ・ムー」「ディオ」などを運営する大黒天物産は1,000トンの備蓄米(製品化して18万袋)を申入れ、グループ全体で216店舗で供給すると筆者は予測しています。

1店舗あたり約833袋と試算され、低価格販売の強みを活かし、緊急時にも手頃な価格で備蓄米を提供できる可能性があります。

株式会社イトーヨーカ堂

イトーヨーカ堂は5,000トンの備蓄米(製品化して90万袋)を申入れ、92店舗で供給すると筆者は予測しています。1店舗あたり約9,783袋と試算され、地域に根ざした総合スーパーとして、食料品を含む幅広い物資の供給拠点となることが期待されます。

すでに一部店舗での販売が開始されましたが、これは印象付けのための販売にも思えますね。全店舗で販売されることを祈ります。

株式会社丸久

山口県を中心にスーパーマーケットを展開する丸久は1,000トンの備蓄米(製品化して18万袋)を申入れ、98店舗で供給すると筆者は予測しています。1店舗あたり約1,837袋と試算され、地域密着型の店舗網を通じて、緊急時の食料供給に貢献するでしょう。

株式会社万代

関西を中心にスーパーマーケットを展開する万代は8,000トンの備蓄米(製品化して144万袋)を申入れ、169店舗で供給すると筆者は予測しています。

1店舗あたり約8,521袋と試算され、関西圏の広範な地域で、非常時の食料供給において重要な役割を果たすことが期待されます。

生活協同組合コープこうべ

兵庫県と大阪府で店舗を展開する生活協同組合コープこうべは210トンの備蓄米(製品化して3.78万袋)を申入れ、139店舗で供給すると筆者は予測しています。

1店舗あたり約272袋と試算され、組合員や地域住民への安定した食料供給に貢献するでしょう。

ゲンキー株式会社

ドラッグストアを展開するゲンキーは6,000トンの備蓄米(製品化して108万袋)を申入れ、433店舗で供給すると筆者は予測しています。1店舗あたり約2,494袋と試算され、日用品の購入と合わせて備蓄米も手軽に購入できるルートとして、その存在感を高めるでしょう。

株式会社富士薬品

配置薬販売とドラッグストア「セイムス」などを展開する富士薬品は1,800トンの備蓄米(製品化して32.4万袋)を申入れ、セイムスの店舗数である1,273店舗で供給すると筆者は予測しています。

1店舗あたり約255袋と試算され、身近なドラッグストアが緊急時の食料供給拠点となることで、地域の安心感に貢献する可能性があります。

株式会社ベイシア

ベイシアは1,000トンの備蓄米(製品化して18万袋)を申入れ、ショッピングセンター業態の135店舗で計算をすると、1店舗あたり約1,333袋と試算されます。規模感からすると正直なところ、少ないと感じるかもしれません。

株式会社関西フードマーケット

関西フードマーケットは2,000トンの備蓄米(製品化して36万袋)を申入れ、関西スーパーマーケットの63店舗で供給すると筆者は予測しています。

1店舗あたり約5,714袋と試算され、関西圏のスーパーマーケットとして、地域住民の食料確保に貢献する役割が期待されます。

(株)バローホールディングス

バローホールディングスは450トンの備蓄米(製品化して8.1万)を申入れました。グループ全体1,457店舗で計算をすると、1店舗あたり56と試算され、地域に密着したスーパーとして、緊急時の食料供給に貢献できるでしょう。

(株)ヨークベニマル

ヨークベニマルは1,500トンの備蓄米(製品化して27万)を申入れました。250店舗で計算をすると、1店舗あたり1,080と試算され、東北・北関東エリアの食料供給を担う重要な存在となるでしょう。

コストコホールセールジャパン(株)

コストコホールセールジャパンは680トンの備蓄米(製品化して12.24万)を申入れました。37店舗で計算をすると、1店舗あたり3,308という数字は、会員制倉庫型店舗の特性を活かし、一度にまとまった量の備蓄米を提供できる体制を示唆しています。

(株)クスリのアオキ

クスリのアオキは500トンの備蓄米(製品化して9万)を申入れました。953店舗で計算をすると、1店舗あたり94と試算され、ドラッグストアとして身近な存在である同社が、地域住民の食料確保にも貢献する可能性があります。

佐竹食品(株)

佐竹食品は1,000トンの備蓄米(製品化して18万)を申入れました。16店舗で計算をすると、1店舗あたり11,250と試算され、特定の流通ルートを通じて、備蓄米の供給に貢献すると考えられます。

(株)ライフコーポレーション

ライフコーポレーションは2,500トンの備蓄米(製品化して45万)を申入れました。318店舗で計算をすると、1店舗あたり1,415と試算され、首都圏・近畿圏の生活を支えるスーパーとして、緊急時の食料供給に貢献するでしょう。

(株)百萬粒

百萬粒は1,000トンの備蓄米(製品化して18万)を申入れました。1店舗あたりの割り当ては18万となり、大規模な卸売や特定の流通ルートを通じて、備蓄米の供給に貢献すると考えられます。

アスクル(株)

アスクルは10,000トンの備蓄米(製品化して180万)を申入れ、供給すると筆者は予測しています。LINEヤフーグループとの連携により、Yahoo!ショッピング内の「LOHACO by ASKUL」にて5kgを1万袋(50トン)限定で、税抜1,850円、送料無料で予約受付を開始し、完売しています。

在庫が

お一人様4点までの購入制限があり、転売対策としてYahoo!オークションやYahoo!フリマでの出品も禁止されるとのこと。法人向け通販大手である同社が、企業や団体、あるいは個人事業主向けに備蓄米を供給する可能性があり、その流通規模は非常に大きいと言えるでしょう。

(株)サンエー

サンエーは2,300トンの備蓄米(製品化して41.4万)を申入れました。小売店舗の71店舗で計算をすると、1店舗あたり5,831と試算され、沖縄県を中心に展開するスーパーとして、地域の備蓄米供給に重要な役割を果たすでしょう。

日本生活協同組合連合会

日本生活協同組合連合会は1,520トンの備蓄米(製品化して27.36万)を申入れました。

価格は従来の単一銘柄品より安価になるとのこと。全国の生協のネットワークを通じて、多くの組合員や地域住民に備蓄米が届けられる可能性があります。

(株)サンディ

サンディは2,500トンの備蓄米(製品化して45万)を申入れました。242店舗で計算をすると、1店舗あたり1,860と試算され、地域に密着したディスカウントスーパーとして、緊急時の食料供給に貢献できるでしょう。

コープデリ生活協同組合連合会

コープデリ生活協同組合連合会は4,000トンの備蓄米(製品化して72万)を申入れています。

(株)平和堂

平和堂は1,000トンの備蓄米(製品化して18万)を申入れました。販売店舗は165店舗で計算をすると、1店舗あたり1,091と試算され、滋賀県を中心に展開するスーパーとして、地域の食料供給に貢献するでしょう。

(株)コスモス薬品

コスモス薬品は20,000トンもの備蓄米(製品化して360万)を申入れました。1,600店舗で計算をすると、1店舗あたり2,250と試算され、ドラッグストア業界で最大規模となる同社の参加は、備蓄米の全国的な供給体制において非常に大きな意味を持つと考えられます。

タカラ米穀(株)

タカラ米穀は150トンの備蓄米(製品化して2.7万)を申入れました。米穀の専門業者として、特定の流通チャネルを通じて備蓄米の安定供給に貢献するでしょう。

(株)クリエイトエス・ディー

クリエイトエス・ディーは100トンの備蓄米(製品化して1.8万)を申入れました。ドラッグストア777店舗で計算をすると、1店舗あたり23と試算されますが、少量のため、特定の店舗で販売するのではと予想しています。

(株)マミーマート

マミーマートは2,500トンの備蓄米(製品化して45万)を申入れました。76店舗で計算をすると、1店舗あたり5,921と試算され、関東を中心に展開するスーパーとして、地域の食料供給に貢献するでしょう。

アマゾンジャパン合同会社

アマゾンジャパン合同会社は2,025トンの備蓄米(製品化して36.45万)を申入れました。とても影響力があるといえるでしょう。ECプラットフォームとして、広範囲の消費者にオンラインで備蓄米を届ける強力な手段となるでしょう。

(株)オークワ

オークワは500トンの備蓄米(製品化して9万)を申入れました。155店舗と仮定すると、1店舗あたり581と試算され、近畿・東海地方を中心に展開するスーパーとして、緊急時の食料供給に貢献するでしょう。

生活協同組合コープさっぽろ

コープさっぽろは1,500トンの備蓄米(製品化して27万)を申入れました。6月下旬から店頭、7月初旬から宅配で販売を開始する予定とのこと。

価格高騰の鎮静化に繋がることを期待しており、北海道の広大な地域において、生活協同組合として重要な食料供給の役割を担うでしょう。

(株)藤井商店

藤井商店は180トンの備蓄米(製品化して3.24万)を申入れ、供給すると筆者は予測しています。1店舗あたりの割り当ては3.24万となり、特定の流通ルートを通じて、備蓄米の供給に貢献すると考えられます。

有限会社木下商店

有限会社木下商店は36トンの備蓄米(製品化して6,480)を申入れ、供給すると筆者は予測しています。比較的小規模ながらも、地域密着で備蓄米の流通に貢献する可能性があります。

(株)イズミ

イズミは1,200トンの備蓄米(製品化して21.6万)を申入れました。連結で190店舗を展開しています。1店舗あたり1,137と試算され、中国・四国・九州地方を中心に展開するスーパーとして、緊急時の食料供給に貢献するでしょう。

(株)エイヴイ

エイヴイは1,000トンの備蓄米(製品化して18万)を申入れました。現在13店舗を展開しており、1店舗あたり13,846と試算され、大規模な店舗で多くの備蓄米を提供できる可能性があります。

(株)アークス

アークスは150トンの備蓄米(製品化して2.7万)を申入れました。グループ全体で377店舗と仮定すると、1店舗あたり72と試算され、北海道・東北地方で多くのスーパーを展開する同社が、地域に密着した形で備蓄米の供給に貢献するでしょう。

(株)PLANT

PLANTは80トンの備蓄米(製品化して1.44万)を申入れました。25店舗と仮定すると、1店舗あたり576と試算され、福井県を中心に展開するスーパーセンターとして、地域の食料供給に貢献するでしょう。ゲンキーの発表によると、PLANTへの備蓄米は2021年産とのことです。

(株)サンベルクス

サンベルクスは500トンの備蓄米(製品化して9万)を申入れました。48店舗と仮定すると、1店舗あたり1,875と試算され、地域に密着したスーパーとして、緊急時の食料供給に貢献するでしょう。

(株)JAライフ富山

JAライフ富山は12トンの備蓄米(製品化して2,160)を申入れました。スーパーマーケットの2店舗と仮定すると、1店舗あたり1,080と試算され、地域の農協系組織として、地元の食料供給に貢献する可能性があります。同社は富山県産米の精米・販売を手掛けており、品質管理体制も整っています。

(株)ドラッグストアモリ

ドラッグストアモリは620トンの備蓄米(製品化して11.16万)を申入れました。413店舗と仮定すると、1店舗あたり270と試算され、九州を中心に展開するドラッグストアとして、地域の食料確保に貢献するでしょう。

情報は日々変わりますので、反映しきれていない部分もあり、最新の情報を仕入れていただくのもよいかと思います。

農林水産省:随意契約による政府備蓄米の売渡しについて
https://www.maff.go.jp/j/seisan/syoryu/bichiku_zuikei/zuikei.html

「もしも」の時に備える、今日の選択

今回の備蓄米の随意契約は、慢性化した米の高値、大臣の失言などから「なんとかしないと選挙まずいぞ」という意思が垣間みえる気がします。そして新任小泉進次郎氏が手柄として仕立て上げたい、そんなイメージも拭えません。

消費者としてはコメが安くなるに越したことはないです。しかし一時的なものではなく、継続的に安価になることを望んでいるのです。備蓄米が安くなるのではなく、ブランド米ではない「普通のお米」が品薄など心配せずに買える環境を求めています。

生産者の収入など多くの要因が絡むため難しい問題ですが、2023年ごろに販売されていた、業務スーパーで5Kg1200円台や10Kg2580円程度の複数原料米のようなものは安すぎるかもしれませんが、手頃な価格帯のコメが安定して流通してほしいものです。

店舗のオペレーションとしては、店舗の売上規模により送り込みが予想され、企業や店舗により十分な数量が用意できていない事態も予想されます。店舗規模にもよりますが、現在の状況で2000円ともなれば、1店舗1日300袋程度はすぐに捌けてしまうと思いませんか?

また、個人の転売が増える可能性もあるため注意が必要です。ほぼ確実に転売のターゲットになると思うので「結局消費者に届かない」。そんなことが起こる可能性も高いといえます。

筆者も他人事ではありませんし、決して批判をしたいわけではありません。が、数値を出してしっかり判断をしたいと常々思っています。安定して日本の主食であるコメを食べられる日が来ることを願っています。

この記事が、備蓄米の流通に関わる企業の取り組みに少しでも興味を持ってもらえれば嬉しいです。対応が遅すぎたという面や、残り僅かな備蓄米で、どこまで国民に行き渡るか?など不安な面が山積みです。今後、主食を安心して食べられるようになると良いですね。

果たして日本のコメ事情は、どう進むのか…。

コメより安い主食ランキング
米より安いパスタ、うどん、パンの主食比較ランキング!お米を食べるのはもうやめよう!『えっ?まだお米(コメ)食べてるの?』【2025年5月の調理前後重量とコスパ比較】
米より安いパスタ、うどん、パンの主食比較ランキング!お米を食べるのはもうやめよう!『えっ?まだお米(コメ)食べてるの?』【2025年6月の調理前後重量とコスパ比較】

日本の食卓に欠かせない米の価格高騰が止まりません。2025年2月には5kgで3600円程度だったものが、3月から5月にかけては4000円台、税込5000円を超えることも。2年前には安価なものだと5kg ...

続きを見る

-ライフスタイル
-イオン, コメ流通, スーパーマーケット, ドラッグストア, ベルク, ヤオコー, 備蓄米, 卸売業者, 随意契約